モータ試験に関する用語を説明します。
モータ検査には、停止状態で行う「静的検査」と回転させて行う「動的検査」があります。
インパルス試験 | 高電圧で幅の狭いパルスをコイルの両端に印加し、コイルの状態を調べる試験です。 コイルの断線、ショート、絶縁不良等を発見できます。 |
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異音試験 | 検査対象モータを定速で回転させた際の音をFFT解析し、異音解析を行います。 異音の発生元としては、打痕,ギア噛み合い不良,シャフト傾斜等があります。 |
エアリーク試験 | 水冷モータに内蔵される配管に空気漏れがないか試験します。 エアリーク試験器を用いて試験する場合がほとんどです。 |
回転数測定 | モータを定格電圧で駆動した時の回転数を測定します。 トルク測定と同時に行う場合がほとんどです。 |
回転方向測定 | モータを定格電圧で駆動した時の回転方向を確認します。 |
逆転トルク試験 | 検査対象モータを停止させた状態で、負荷モータを徐々に加速し、検査対象モータが回転を開始した際のトルクを測定します。 |
サーミスタ抵抗測定 | モータ内温度を検知するために、モータにはサーミスタが内蔵される場合が多く、このサーミスタ抵抗を測定します。 抵抗計を用いて抵抗値を計測する場合と、定電流を印加した時の電圧を計測して、電圧値から抵抗値を算出する場合(JIS規格)があります。 |
最小作動試験 | 検査対象モータを徐々に加速していき、回転を開始した際の印加電圧を測定します。 |
線間抵抗測定 | モータコイルの線間抵抗を測定します。 3相モータの場合、U-V間/V-W間/W-U間を線間と呼びます。 数mΩレベルの場合もあり、4端子法での抵抗計測がほとんどの場合に必須となります。 |
絶縁抵抗測定 | モータコイル部とシャーシ間の絶縁抵抗を測定します。 DC500Vを印加した時の電流を計測し、電流値から抵抗値を算出する方法がほとんどです。 (基本的には絶縁抵抗計を利用) |
絶縁耐圧試験 | モータコイル部とシャーシ間の絶縁耐圧試験を行います。 AC1000V∼3000V程度の電圧を1s∼60s印加した時の電流を計測し、規定範囲を超えないかチェックします。 原則として絶縁耐圧試験は一度しか行わず、二度行う場合には電圧を下げたり、時間を減らしたりします。(JIS規格) |
騒音試験 | 検査対象モータを定速で回転させた際、音圧値測定する検査対象モータを徐々に加速し、回転数の変化に伴う音圧値の変化を測定します。 |
停動電流試験 | 検査対象モータを定速回転させた状態で、負荷モータの負荷を除々に増していき、検査対象モータが停止した際の電流を測定します。 |
停動トルク試験 | 検査対象モータを定速回転させた状態で、負荷モータの負荷を除々に増していき、検査対象モータが停止した際のトルクを測定します。 |
トラッキング解析 | 検査対象モータを除々に加速した際の音をFFT解析し、回転数の変化に伴う周波数毎の音圧の変化を測定します。 |
バックラッシュ測定 | 検査対象モータ(ギアードモータ)のバックラッシュ量を測定します。 |
負荷試験 | 検査対象モータに外部から負荷をかけて定速回転させた際のトルク、回転数、電流、電圧、電力、効率等を測定します。 |
誘起電圧(逆起電圧)測定 | モータを負荷側から回転させ、その時にモータから発生する電圧を誘起電圧(逆起電圧)といい、パワーメータ等を用いて測定します。 |
レゾルバ位相測定 | 検査対象モータを定速で回転させた時のU相誘起電圧と、レゾルバ信号(sin/cos)を測定し、位相ずれを解析します。 |