MRメータなら簡単・安全・正確な計測が短時間で可能
MRメータは、モータを手回しして数値を合わせるだけで、簡単に正確な位相合わせが可能です。駆動モータを使用せずに計測できるため、安全かつ短時間で正確な調整が行えます。この方法により、開発・製造・保守(メンテナンス)にかかるコスト削減と生産性向上が実現します。
本製品でできること
MRメータは、これまでにない調整方法でお客様の課題を解決します!
モータの開発・製造現場がかかえる課題
モータの開発工程におけるテーマは「いかに効率の良いモータを開発するか」です。モータの効率に影響を与える要素としてMRセンサの位相差が挙げられますが、開発工程では任意にMRセンサの位相を変更したり、理想値からあえてずらした位置に固定したりして、最適な位相を研究します。ここで問題となるのは、従来のオシロスコープ方式では、取得した膨大な開発データの正確性を評価するのに多大な手間がかかることです。オシロスコープ方式では、定量的なデータの出力ができない上、三相平衡回路やRDコンバータ、オシロスコープといった複数の構成部品を組み合わせて使用するため、各部品の故障や劣化といった外乱の影響を受けやすいという問題があります。
モータの開発・製造におけるMRメータ活用による課題解決
- 定量的なデータ出力
- MRメータは、データを定量的な数値で出力できるため、従来のオシロスコープ方式に比べてデータの評価が正確かつ効率的。
- 機器の簡素化
- MRメータのみで計測が可能であり、複数の構成部品が不要なため、外乱の影響を減らし、システムの簡素化を実現。
- 評価・管理工数の削減
- 開発データの管理と評価にかかる工数を大幅に削減できるため、作業効率が向上。
製造工程においても開発工程と同様のメリットを提供します。「いかに品質が安定した製品を製造するか」を考える際、MRメータの特徴である「定量化」と「構成機器の簡素化」は、品質評価と安定性に大きく貢献します。
工程設計の比較
MRメータは外部通信機能を備え、他の専用設備に組み込むことで量産対応や工程集約が可能となり、大幅なサイクルタイム短縮を実現します。
従来の工程設計
オシロスコープ方式では専用のベンチ台が必要になるため、他の検査工程(特性検査工程)とMRセンサ位相計測の工程を集約することはできません。また、動特性評価における「効率測定」は位相調整の影響を受けるため、後工程の効率測定で不合格となった場合、再度前工程のMRセンサ位相計測用ベンチ台にワークを戻す必要があります。
MRメータを使用した工程設計
MRメータは外部通信機能を備えているため、上位のPLCやPCによって制御および計測結果の収集が可能です。これにより、他の工程設備に組み込むことができ、従来は工程集約が難しかったMRセンサ位相計測を、別の工程内で実施することが可能です。また、効率測定で不合格となった場合でも、ベンチ台にワークをセットしたまま再度MRセンサ位相計測を行うことができます。
モータ保守(メンテナンス)におけるMRメータ活用
- 現場での調整作業が可能
- メーカーに送り返して調整不要
- 保守(メンテナンス)コスト削減
調整方法の比較
一般的な方法
MRメータ方式
製品特長
簡単操作
- モータを手回しして数値を合わせるだけで、誰でも簡単に正確な位相合わせができる。
安全性
- 駆動モータを使用せずに計測できるため、モータの過負荷による発熱や火災のリスク、回転体への巻き込まれや感電のリスクがなく、安全性が向上する。
高精度
- ±0.1°の高精度で計測でき、短時間で正確な調整が可能なため、作業を効率的に進めることができる。
コスト削減
- 駆動モータなしで計測できることから、製品の開発、製造、保守、メンテナンスにかかるコストを削減。
生産性向上
- 迅速かつ正確に調整ができるため、作業の効率が上がり、生産性が向上する。
コンパクト・ポータビリティ
- 重さ3.5kgと軽量。
- W310mm×D120mm×H320mmのコンパクト設計により、持ち運びが容易。
- ケーブルを本体内に収納できるため、使い勝手に優れている。
- 現場へ持ち運んで作業することが可能。
基本仕様
計測内容 | モータとMRセンサの位相差 MRセンサの現在角度 |
計測精度 | ±0.1°以内 弊社標準環境における標準条件での繰り返し精度 |
対象モータ | 極対数 : 2~9極対、誘起電圧 : 100V以下 極対数設定可能 |
対象MRセンサ | 信号入力 : 0~5V |
供給電源 | 単相AC100V-240V 50/60Hz |
外形寸法 | W310mm×H320mm×D120mm |
重量 | 3.5kg(付属品含まず) |
使用環境 | 温度0℃~50℃ 湿度15%~85% |
付属品 | モータ接続ケーブル(クリップ) MRセンサ接続ケーブル(M4丸端子) 電磁ブレーキ接続ケーブル(クリップ) AC100V電源ケーブル |
活用例
MRセンサ付きモータを使用するさまざまな分野での位相合わせに活用可能
(モータの開発、製造、保守)
モータメーカー | 自動車産業や家電、ロボティクス分野などで使用されるMRセンサ付きモータの開発・製造における、モータの位相合わせに活用。 |
MRセンサメーカー | MRセンサの開発・製造における、モータの位相合わせに活用。 |
産業用ロボット | 産業用ロボットの関節部分で使用されるモータの位相合わせに活用。 |
自動車産業 | 電気自動車(EV)のモータ制御システムやパワーステアリングに使用されるモータの位相合わせに活用。 |
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